結婚できる才能とは


たまに相談所に訪れる方でおっしゃるのが「私きっと、結婚の才能がないんです」。
結婚の才能というと、2010年に発行された小倉 千加子さんの本が有名ですが、具体的に結婚の才能とは何を指すのでしょうか。

あわれみは恋の始まり

「Pity is akin to love」という言葉をご存じでしょうか。
日本語では「憐れみは恋の始まり」「哀れみは恋に近い」という風に訳されています。
夏目漱石の小説『三四郎』でも上記のことばを引用して、「可哀想だた惚れたって事よ」というセリフにしています。
極端な解釈かもしれませんが、異性を見る時にかわいそう、守ってあげなくちゃ、と思ったら、それはほとんど恋に落ちている、という例えです。
駆け引きをするような恋愛ならともかく、結婚をして、ずっと一生を共にするならば、基本的に男性は対等な関係よりも、女性よりも優位な位置に立ち、女性を守ってあげられる存在でありたいと思っています。
ここの所をしっかりと認識して、男性を上手く立てつつ、後ろで転がせられるような方は『結婚の才能』があるのかもしれません。
逆に、自分を偽ってまで男性を立てるなんて無理!とか、「憐れみは恋の始まり」の概念に目くじらを立てるような方の場合は、結婚が難しくなるのかもしれません。

才能がないなら努力が必要

「私きっと、結婚の才能がないんです」そうおっしゃる方に限って、特に何もしていらっしゃらないことが多いんです。
そして多くの方はキャリアがあって、ルックスもそこそこ美人だったりするために、おそらくは、ご自身の何が問題で結婚に至らないか、ということが見えていなことが原因かもしれません。
何か成し遂げたいことがあるけれど、その才能がないかもしれない…。であれば、努力するしかないですよね?
婚活中の男性、女性共に結婚への理想があったとしても、その理想がある程度一致しなければ結婚はあり得ないわけです。であれば、どうしてもこれだけは譲れない!という点を満たしている人と出会ったら、それ以外は全部投げ捨てる位の気持ちが必要です。
最初はお互い妥協するかもしれないけれど、その後は二人で一緒にいて心地良い、幸せだと思えるような関係を長い年月をかけて作っていくのが結婚生活です。二人で新たな理想を作る、ということですね。
婚活をしていて、なかなかお付き合いから発展しない…という方は、最初から色々と求めすぎなのかもしれませんね。